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のどの痛み

のどの痛みの原因と治し方:症状から予防まで分かりやすく解説

のどの痛みって何?

 「のどが痛い」という経験は、誰にでもありますよね。医学的には「咽頭痛(いんとうつう)」と呼ばれ、のどに炎症や刺激が起きることで痛みを感じます。

 ほとんどの場合は数日で自然に治りますが、時には重い病気が隠れていることもあります。そこで今回は、のどの痛みの原因や治療法、自分でできるケア方法について詳しくお話しします。

のどが痛くなる原因

 のどの痛みの原因は、大きく2つに分けられます。

1. 感染症が原因の場合

風邪(ウイルス性咽頭炎) 風邪の症状の一つとして起こります。熱や咳、鼻水も一緒に出ることが多いです。

溶連菌咽頭炎 細菌(A群溶血性レンサ球菌)による感染症です。のどの激しい痛みと高熱が特徴で、放っておくとリウマチ熱や腎炎などの合併症を起こすことがあるため、抗生物質での治療が必要です。

扁桃炎 扁桃腺が腫れて炎症を起こします。膿が付くこともあり、高熱や全身のだるさを伴います。

新型コロナウイルス感染症 発熱や咳と一緒に、のどの痛みを訴える人が多くいます。

2. 感染症以外が原因の場合

アレルギー性鼻炎・後鼻漏 鼻水がのどに流れ込んで、慢性的な刺激となります。

胃食道逆流症 胃酸がのどまで逆流して、炎症やヒリヒリした痛みを引き起こします。

乾燥や声の使いすぎ エアコンによる乾燥や、長時間話したり歌ったりすることでものどが痛くなります。

慢性上咽頭炎 最近注目されている病気で、のどの奥に慢性的な炎症が続きます。鼻水がのどに流れたり、疲れやすさ、自律神経の症状とも関係があるといわれています。

腫瘍 まれですが、のどのがんが原因のこともあります。痛みが長く続いたり、声がかすれたり、血の混じった痰が出る場合は要注意です。

症状から原因を見分ける方法

同じ「のどの痛み」でも、その特徴によって原因が違います。

  • 高熱がある:溶連菌や扁桃炎の可能性
  • 咳や鼻水もある:ウイルス感染(風邪)が多い
  • 片方だけが強く痛む:扁桃周囲膿瘍の可能性
  • 長期間続く:慢性炎症や腫瘍の可能性

ただし、自己判断は難しいので、症状が強かったり長引いたりする場合は、当院を受診してください。

病院での診断と検査

医師は問診と診察で原因を推測し、必要に応じて以下の検査を行います。

  • のどの観察(扁桃の腫れや膿の有無をチェック)
  • 血液検査(炎症や感染の有無を確認)

治療方法

原因によって治療法が変わります。

ウイルス感染(風邪) 特効薬はないので、解熱鎮痛薬やうがい、安静で症状を和らげます。

細菌感染 抗生物質を使用します。

慢性炎症 ネブライザー(薬を霧状にして吸入する治療)や生活習慣の改善を行います。

胃食道逆流症 胃酸を抑える薬や食事指導を行います。

腫瘍 専門医による詳しい検査と治療が必要です。

自宅でできるケア方法

軽いのどの痛みなら、以下の方法で改善することがあります。

うがいをする 緑茶、塩水、市販のうがい薬などを使います。

のどを保湿する 加湿器を使ったり、マスクをつけたりしてのどを乾燥から守ります。

こまめに水分をとる のどを潤すために、少しずつ水分を摂取します。

声を休める 大声を出したり、長時間話したりするのを控えます。

体調管理をする 栄養バランスの良い食事と十分な睡眠をとります。

予防方法

のどの痛みを防ぐには、日頃の心がけが大切です。

感染予防 手洗い、うがい、マスクで感染症を防ぎます。

免疫力を高める 規則正しい生活で体の抵抗力を向上させます。

生活習慣の改善 禁煙、節酒を心がけます。

環境を整える 空気清浄機や加湿器でのどに優しい環境を作ります。

こんな時は病院へ

以下の症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 38℃以上の熱が続く
  • 痛みが強くて食事や水分がとれない
  • 息苦しさや声のかすれがある
  • 1週間以上のどの痛みが続く
  • 首にしこりがあったり、血の混じった痰が出たりする

まとめ

 のどの痛みは多くの場合、数日で自然に治ります。しかし、細菌感染や慢性炎症、腫瘍など重要な病気のサインのこともあります。

 症状が強かったり長引いたりする場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。そして日頃から予防とセルフケアを心がけて、のどの健康を守りましょう。

片山クリニック
院長 矢島 秀教

  • 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本医師会認定産業医

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