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インフルエンザワクチンの効果はいつまで?持続期間と接種の最適な時期

[2025.09.25]


 インフルエンザの流行シーズンを前に、毎年接種が呼びかけられるインフルエンザワクチンについて、「効果はいつから出るのか」「どれくらい続くのか」「いつ打てばよいのか」という疑問は、多くの方が気にされるポイントです。本稿では、ワクチンの効果の持続期間と接種の目安について、分かりやすく解説します。

効果が出るまでの時間

 ワクチンを接種してすぐに効果が出るわけではありません。体がワクチン抗原を認識し、抗体をつくるのに時間がかかります。一般的には、接種後およそ2週間で効果が現れ始めるとされています。そのため、流行が始まる前に余裕を持って接種することが推奨されます。

効果の持続期間

 インフルエンザワクチンの効果は永遠に続くわけではなく、徐々に弱まっていきます。多くの研究や臨床データによれば、持続期間はおおよそ3〜5か月程度と考えられています。

 この期間を過ぎると抗体が下がり、感染予防効果は弱まる可能性があります。ただし、効果が完全になくなるわけではなく、発症しても重症化を防ぐ効果はある程度残るとされています。

インフルエンザの流行時期と接種時期の関係

 日本でのインフルエンザ流行は、11月ごろに始まり、12月〜2月にピークを迎えるのが一般的です。

 この流行シーズンに合わせて、効果が十分に発揮されるように接種する必要があります。そこで推奨されるのが、10月から12月までの接種です。

 10月に接種すれば、11月の流行初期から予防効果を得られ、流行ピークの2月頃まで持続します。12月に接種しても効果が2月まで続くため、遅れて接種しても一定の予防効果を期待できます。

個人差や注意点

1. 年齢や体質による違い

 高齢者や免疫力が低下している方では、効果の持続がやや短くなる可能性があります。

2. ワクチン株と流行株の一致度

 その年に流行するインフルエンザ株と、ワクチンに含まれる株が一致しているかどうかで、予防効果は大きく変わります。

3. 重症化予防の重要性

 発症自体を完全に防ぐことはできなくても、ワクチン接種により重症化や合併症を避けられる意義があります。

まとめ

 インフルエンザワクチンは、接種から2週間後に効果が出始め、3〜5か月間持続すると考えられています。日本の流行期(11月〜2月)に十分な効果を発揮させるためには、接種は10月〜12月が適切です。

 「今年は打つのが遅かったからもう意味がないのでは?」と心配される方もいますが、流行シーズンは2月頃まで続くため、12月に接種しても遅すぎるということはありません。むしろ、流行が始まってからでも接種することで、その後の感染や重症化を防ぐ効果が期待できます。

 毎年の流行に備えて、適切な時期に接種を受けることが、ご自身やご家族を守る大切な一歩となります。


よくある質問

Q1. 妊婦さんもインフルエンザワクチンを接種した方がよいの?

A. はい。妊婦さんはインフルエンザにかかると重症化しやすく、肺炎や早産などのリスクが高まるとされています。そのため、妊娠中の方にもインフルエンザワクチン接種は推奨されています。さらに、母体が作った抗体が胎盤を通して赤ちゃんにも移行するため、生まれてすぐの新生児を守る効果も期待できます。ワクチンは不活化ワクチン(ウイルスを無力化したもの)なので、妊娠中でも安全に接種できるとされています。

Q2. 子どもにはなぜ2回接種が必要なの?

A. 子ども(特に13歳未満)では、免疫がまだ十分に発達していないため、1回の接種だけでは十分な抗体がつくられにくいとされています。そのため、2回接種することでしっかりと免疫を獲得し、シーズン中に予防効果を高めることができます。特に初めてインフルエンザワクチンを接種する小児では、2回接種が基本となります。

片山クリニック
院長 矢島 秀教

  • 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本医師会認定産業医

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