ほっぺが赤くなったら「リンゴ病」かも?原因・症状・登園の目安をやさしく解説
春から初夏にかけて、「うちの子、ほっぺが急に真っ赤に……」という相談が増えます。これは伝染性紅斑(リンゴ病)かもしれません。
リンゴ病って何?
「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスが原因の感染症で、両頬がりんごのようにぽっと赤くなることからこの名前がつきました。主に子どもに多く、保育園・幼稚園・小学校など集団生活の場で流行しやすい病気です。
症状の流れ:発症から回復まで
①感染初期(発疹が出る前) 微熱・だるさ・軽い咳や鼻水が出ることがあります。実はこの時期が最も感染力が強く、周囲にうつりやすいタイミング。ただし、普通の風邪と区別がつきにくく、リンゴ病とは気づかれないことも多いです。
②数日〜1週間後(発疹が出る) 両頬に赤い発疹が現れます。その後、腕や太ももなどにレース状の発疹が広がることも。
✅ ポイント:発疹が出る頃には感染力は弱まっている! 赤いほっぺが目立つ時期は、実はすでに人にうつしにくい段階です。「見た目が派手な時期は安心な時期」と覚えておきましょう。
③回復期 発疹は1〜2週間ほどで自然に消えていきます。日光・入浴・運動で再び目立つことがありますが、かゆみは少なく、特別な治療は基本的に必要ありません。
保育園・学校への登園は?
発疹が出た段階では感染力が弱いため、全身状態が良ければ必ずしも休む必要はないとされています。
- 発疹のみで熱もなく元気 → 登園・登校しても問題なし
- 発熱や体調不良がある → 無理をせずしっかり休養を
- 妊婦の保護者・担任の先生がいる場合 → 早めに状況を伝えることが大切です
こんなときは受診を
多くの場合は自然に治りますが、以下に当てはまる場合は医療機関へ相談しましょう。
- 妊娠中の方:まれに胎児に影響する可能性があります
- 貧血の持病がある方・免疫力が低下している方:症状が重くなることがあります
- 高熱が続く、ぐったりしているなど、明らかに様子がおかしいとき
予防のために日常でできること
リンゴ病に特効薬はないため、基本的な感染対策が大切です。
- こまめな手洗い・うがいを習慣に
- 咳エチケット(マスクやハンカチで口元を覆う)
- 感染が疑われる時期は、妊婦さんとの密接な接触を避ける
まとめ
リンゴ病は、ほとんどの子どもが自然に回復する比較的軽い病気です。見た目の赤さに驚きがちですが、正しい知識があれば落ち着いて対応できます。周囲に妊婦さんがいる場合は早めに情報を共有することも大切です。何か気になることがあれば、まずはかかりつけ医に相談してみてください。

片山クリニック
院長 矢島 秀教
- 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本医師会認定産業医
