メニュー

【大人のMRワクチン】子どもの頃に1回打っていれば大丈夫?抗体検査は必要?

[2026.05.12]

最近、「大人になってからMRワクチンを打った方がよいですか?」というご相談が増えています。接種歴や年齢、生活環境によって考え方が異なりますので、わかりやすく解説します。

MRワクチンとは?

MRワクチンは、麻しん(Measles)風しん(Rubella)を同時に予防できる混合ワクチンです。

現在の日本では、子どもの定期接種として2回接種が行われています。しかし現在の成人世代では、過去の制度の違いから「1回のみ接種」という方が少なくありません。

子どもの頃に1回接種していれば大丈夫?

1回接種でも、ある程度の予防効果は期待できます。ただし、麻しんワクチンは1回だけでは十分な免疫がつかない方が一部いるため、現在は2回接種が標準とされています。

特に以下に当てはまる方は、追加接種を検討することがあります。

  • 接種歴が1回のみ、または母子手帳で2回接種が確認できない
  • 医療・介護・保育・教育関係のお仕事をされている
  • 海外渡航の予定がある
  • 妊婦さんと接する機会が多い

「1回しか打っていない=すぐに危険」というわけではありません。「より確実な予防のために2回接種が望ましい」という考え方です。日常生活の中で過度に心配する必要はありません。

抗体検査は必要ですか?

抗体検査とは、「現在どのくらいの免疫があるか」を調べる血液検査です。ただし、すべての方に必須というわけではありません。

次のような場合に検討します。

  • 接種歴が不明、または母子手帳が見つからない
  • 職場などで免疫状況の確認が求められる
  • 妊娠前に風しんの抗体を確認したい

「1回接種済みで、2回目を追加しておきたい」という場合は、抗体検査を行わずそのまま追加接種を選ぶケースもよくあります。すでに免疫がある方が追加接種を受けても、通常は大きな問題になりません。

どちらの選択も可能です。

  • 抗体検査をしてから接種を検討する
  • 検査を行わず、追加接種を先に受ける

迷われる場合は、年齢・接種歴・生活環境をふまえてご相談ください。

妊娠を考えている方へ

風しんは、妊娠初期に感染すると赤ちゃんに影響(先天性風しん症候群)を及ぼすことがある感染症です。

妊娠を希望される女性には、風しん抗体の確認をお勧めする場合があります。パートナーや同居家族へのワクチン接種が勧められることもあります。

⚠ 注意:MRワクチンは生ワクチンのため、妊娠中には接種できません。妊娠を考えている場合は、妊娠前に早めにご相談ください。

まとめ

  • 成人世代では、1回のみ接種の方が珍しくない
  • 現在は2回接種が標準
  • 抗体検査は必須ではないが、状況に応じて検討する
  • 接種歴が不明な場合は、検査または追加接種を検討する

「何回接種したかわからない」という方は、まず母子手帳で接種歴を確認してみてください。不明な場合はお気軽にご相談ください。

必要以上に不安になる必要はありませんが、将来の安心のために、一度確認しておくことをお勧めします。

 

片山クリニック
院長 矢島 秀教

  • 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本医師会認定産業医
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME

AIチャットに質問